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保険適用の矯正治療とは?

特定の疾患が原因の噛み合わせ異常は保険が適用になる場合があります

当院は、国の定める疾患に起因した噛み合わせの異常に対する矯正歯科治療、ならびに顎の外科手術を要する顎変形症の手術前及び手術後の矯正治療について、保険が適用される医療機関です。
厚生労働省指定の自立支援医療機関(育成医療・更生医療)になっておりますので、先天疾患等による場合の矯正治療は保険適用になります。


保険適用になると費用はどれくらい変わる?

保険適用と自費矯正の費用比較

自費矯正と保険適用の矯正では、費用負担の目安が大きく異なります。※

項目 保険適用の矯正 自費矯正
総額の目安 公的医療保険の自己負担(原則3割) 80万〜120万円程度(症例により変動)
支払い方法 健康保険適用 全額自己負担
高額療養費制度 対象(条件により還付あり) 対象外

※費用は症例や年齢、助成制度によって異なります。詳しくは診断時にご説明いたします。


保険適用の対象となる方

お子さまの場合

お子さまの場合、以下の疾患・症状がある場合に、保険適用の矯正治療が可能です。

  • ・口唇口蓋裂(生まれつき唇や口蓋に裂け目がある状態)
  • ・ダウン症候群、ターナー症候群などの先天性疾患
  • ・顎の発育に重度の異常がある場合

特に口唇口蓋裂は、出生直後から継続的な治療が必要であり、矯正治療もその一環として公的医療保険の対象となります。

大人の場合

大人の場合、顎変形症(がくへんけいしょう)が代表的な保険適用のケースです。

顎変形症とは、上顎と下顎の骨のバランスが極端に悪く、外科手術と矯正治療を組み合わせて治す必要がある状態を指します。

  • ・極端な受け口(下顎が大きく突き出ている)
  • ・極端な出っ歯(上顎が大きく前に出ている)
  • ・顔の左右が大きく歪んでいる
  • ・噛み合わせが悪く、食事や発音に支障がある

ただし、軽度の受け口や出っ歯など、外科手術を必要としない場合は保険適用の対象になりません。

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厚生労働省が定める疾患

  • 唇顎口蓋裂
  • プラダーウィリー症候群
  • ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む)
  • 顔面裂
  • 鎖骨・頭蓋骨異形成
  • 筋ジストロフィー
  • クルーゾン症候群
  • 大理石骨病
  • トリーチャーコリンズ症候群
  • 色素失調症
  • ピエールロバン症候群
  • 口-顔-指症候群
  • ダウン症候群
  • メビウス症候群
  • ラッセルシルバー症候群
  • カブキ症候群
  • ベックウィズ・ウィードマン症候群
  • ウィリアムズ症候群
  • 尖頭合指症
  • ビンダー症候群
  • ロンベルグ症候群
  • スティックラー症候群
  • 先天性ミオパチー
  • 小舌症
  • 顔面半側肥大症
  • 頭蓋骨癒合症
  • エリス・ヴァン・クレベルト症候群
  • 骨形成不全症
  • 軟骨形成不全症
  • 口笛顔貌症候群
  • 外胚葉異形成症
  • ルビンスタイン-ティビ症候群
  • 神経線維腫症
  • 常染色体欠失症候群
  • 基底細胞母斑症候群
  • ラーセン症候群
  • ヌーナン症候群
  • 濃化異骨症
  • マルファン症候群
  • 6歯以上の非症候性部分性無歯症
  • クリッペル・トレノネー・ウェーバー
    症候群

※上記以外にも対象となる疾患があります。詳しくはお問い合わせください。


保険適用になるケース・ならないケースの例

保険適用になるケース

ケース1:口唇口蓋裂のお子さま

口唇口蓋裂は国の指定疾患です。乳幼児期から継続的に治療を行い、矯正治療も条件を満たす場合に公的医療保険の対象となります。

ケース2:外科手術が必要な顎変形症の方

顎変形症と診断され、外科手術と矯正治療を組み合わせる場合は保険適用となります。

ケース3:ダウン症候群で歯並びに異常があるお子さま

ダウン症候群は指定疾患に含まれており、矯正治療も条件を満たせば保険で受けられます。

保険適用にならないケース

ケース4:歯並びが少し気になる程度

疾患がなく、「見た目を整えたい」という理由のみの場合は自費診療となります。

ケース5:軽度の受け口・出っ歯

外科手術が不要と判断される程度の症状は、保険適用の対象外です。

ケース6:審美目的で歯並びをきれいにしたい

審美目的の矯正治療は自費診療となります。


保険適用と自費矯正の比較

比較項目 保険適用の矯正 自費矯正
対象 指定疾患のみ すべての歯並びの悩み
費用の目安 公的医療保険の自己負担(原則3割) 80万〜120万円程度(症例により変動)
装置の選択肢 限定的(主にワイヤー矯正) 豊富(マウスピース・裏側矯正など)
治療目的 疾患の改善・機能回復 見た目と機能の両方
治療期間 3〜4年程度 3〜4年程度
医療機関 指定医療機関のみ 指定医療機関に限らず、矯正治療を行う医院で可能

どちらが適しているかは、診断してみないと分からないケースも多くあります。まずはご相談ください。

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治療の流れ

保険適用の矯正治療の流れ

Step 1 初診相談

まずは当院にてご相談ください。お悩みやご希望をお聞きし、お口の中を簡易的に確認します。保険適用の可能性についてもご説明いたします。所要時間は30分〜1時間程度です。

Step 2 精密検査・診断

保険適用の可能性がある場合、精密検査を行います。レントゲン撮影、歯型の採取、顔貌・口腔内の写真撮影、咬み合わせの詳細な分析を実施し、保険適用の可否を正式に診断します。

Step 3 治療開始

当院は厚生労働省の指定医療機関ですので、そのまま保険適用の矯正治療を開始できます。治療計画のご説明後、装置を装着します。

Step 4 定期的な通院

矯正治療中は月に1回程度の通院が必要です。装置の調整、歯の動きの確認、クリーニングを行います。治療期間は症例により異なりますが、3〜4年程度が一般的です。

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当院で保険適用の矯正治療を受けるメリット

厚生労働省認定の指定医療機関

当院は、厚生労働省から認定を受けた指定医療機関です。保険適用の矯正治療を行うには、この認定が必須となります。当院なら、相談から治療完了まで一貫してサポートが可能です。

経験豊富な矯正専門医が担当

当院では、日本矯正歯科学会の認定医が治療を担当します。口唇口蓋裂や顎変形症など、保険適用となる疾患の治療経験があります。

小児から成人まで幅広く対応

乳幼児期からの口唇口蓋裂治療、学童期の矯正治療、成人の顎変形症治療まで、幅広い年齢層の矯正治療に対応しています。年齢や症状に合わせた最適な治療をご提案します。


よくあるご質問

Q. 何歳から保険適用の矯正を始められますか?

A. 年齢制限はありません。疾患に該当すれば、乳幼児期から成人まで保険適用で治療を受けられます。口唇口蓋裂の場合は、生後数ヶ月から治療を開始するケースもあります。

Q. 大人でも保険適用になりますか?

A. はい。顎変形症と診断され、外科手術が必要な場合は成人でも保険適用となります。ただし、軽度の歯並びの乱れは対象外です。

Q. 保険適用かどうかはどのように判断されますか?

A. 精密検査の結果をもとに、歯科医師が診断します。指定疾患に該当し、治療の必要性が認められれば保険適用となります。

Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?

A. 症例により異なりますが、一般的には3〜4年程度です。顎変形症で外科手術を伴う場合はさらに期間がかかることもあります。

Q. 矯正装置は選べますか?

A. 保険適用の矯正では、使用できる装置が限定されます(主にワイヤー矯正)。マウスピース矯正や裏側矯正を希望される場合は自費診療となります。

Q. 口唇口蓋裂以外でも保険適用になりますか?

A. はい。顎変形症やダウン症候群など、国が定める59の指定疾患に該当すれば保険適用となります。

Q. 指定医療機関とは何ですか?

A. 厚生労働省から認定を受けた、保険適用の矯正治療を行える医療機関です。当院も指定医療機関に認定されています。

Q. 相談だけでも可能ですか?

A. はい、もちろんです。当院では初診相談を行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。保険適用の可能性についてもご説明いたします。


まずはご相談ください

矯正歯科の無料相談

保険適用の矯正治療は、条件に該当する場合、自己負担を抑えて治療を受けられる制度です。

「自分や子どもは対象になるのか」「大人でも保険が使えるのか」といった疑問は、まずご相談いただくのが一番の近道です。

当院は厚生労働省認定の指定医療機関であり、経験豊富な矯正専門医が在籍しています。小児から成人まで、幅広い症例に対応可能です。

まずはお気軽にご相談ください。あなたに最適な治療方法をご提案いたします。

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